专利摘要:

公开号:WO1989003414A1
申请号:PCT/JP1988/001038
申请日:1988-10-12
公开日:1989-04-20
发明作者:Hiroshi Akamine;Yoshinori Sato
申请人:Ferro Corporation;
IPC主号:C08K5-00
专利说明:
[0001] -一 明 細 書
[0002] ハロゲン含有樹脂組成物
[0003] 技術分野
[0004] 本発明は、 ハロゲン含有樹脂組成物に関する。 特に屋外に於いて使用 するハロゲン含有樹脂加工製品のチョーキング現象を防止するためのハ 口ゲン含有樹脂組成物に関する。
[0005] 技術背景
[0006] 近来、 ハロゲン含有樹脂加工製品の用途開発に伴い、 屋外に於て使用 される製品も数多くなつてきている。 特に、 長期間にわたり屋 で使用 されるパイブ、 デッキ材、 屋根材、 サイジング材 (ハロゲン化樹脂製羽 目板) などの加工製品は、 使用中に太陽光線に由来する熱や紫外線の影 響、 さらには雨水、 空気中の酸素等の影響を受け、 その機械的強度の低 下や外観の変化を生じる。 外観の変化は、 日光にさらされた部分が白亜 化する現象、 いわゆるチヨ一キング現象と して現われる。 この現象が起 ると成型時に製品に施された茶、 青、 赤、 緑などの色が、 一様に白傾向 に褪色し、 更に経時すると、 全面が白化し著しく商品価値を損なう..もの となる。
[0007] 従来、 これらのチョーキング現象の説明と しては、 加工製品の表面層 に於て光によりハロゲン含有樹脂が分解を受け、 そのため用いられてい る着色剤が抽出され易くなつて雨水によって流れ出すという説や、 加工 時に添加されている熱安定剤、 滑剤などの成分である高級脂肪酸やその 金属塩、 更には充填剤などが、 ハロゲン含有樹脂との相溶性が劣るため、 製品の表面に移行することにより起る.とする説が挙げられてきた。
[0008] またハロゲン含有樹脂の耐候性改良剤と して、 種々の紫外線吸収剤等 も樊用されている。 これらのなかには、 ハロゲン含有樹脂の機械的強度 の保转など物性面の改善には有効なものもあるが、 ハロゲン含有樹脂の チョーキング現象の防止に十分に満足のできるものは未だない。
[0009] さらに、 特公昭 6 0 - 8 0 5 1号公報には、 ハロゲン化樹脂 1 0 0重 量部に対し、 0 . 0 1〜5重量部の酸化銅、 水酸化銅、 ハロゲン化銅及 び無機酸銅の 1種又は 2種以上を配合してなる白化防止用ハロゲン化樹 脂組成物が、 本発明者の一人により、 開示されている。
[0010] 発明の開示
[0011] 本発明の目的は、 新規なハロゲン含有樹脂組成物を提供することにあ 本発明の他の目的は従来技術で使用された銅塩とは異なる特定の鏑埴: を含有しそしてチョーキングに対し改善された抵抗性を示す新規なハロ ゲン含有樹脂組成物を提供すること ある。
[0012] 本発明のさらに他の目的および利点は 下の説明から明らかとなろう。 本発明によれば、 本癸明のかがる目的および利点は、 第 1に、
[0013] (Α ) ハロゲン含有樹脂 Ϊ 0 0.重量部 , および
[0014] ( Β ) グリ シンとリ ン酸類の混合物の銅塩 0 . 0 1 ~ 5重量部 の緊密な混合物からなるハ口ゲン含有樹脂組成物によつて達成される。 本発明におけるハロゲン含有樹脂 (Α ) としては、 例えばハロゲン化 ビニル、 ハロゲン化ビニリデンの如きハロゲン化不飽和化合物の重合に より得られる単独及び共重合体;並びにこれらのハロゲン化不飽和化合 物とそれに共重合可能な化合物との共重合体があげられる。 例えば塩化 ビニル—エチレン共重合体、 塩化ビニル—酢酸ビニル共重合体、 塩化ビ 二ルースチレン共重合体、 塩化ビニルーウレタ ン共重合体、 塩化ビニル —メタク リル酸エステル共重合体等を挙げることができる。
[0015] 本発明におけるハロゲン含有樹脂 (A) には、 さらに、 例えばポリエ チレン、 ポリ プロ ピレン等のポリオレフィ ン樹脂をハロゲン化して得ら れた樹脂、 例えば塩素化ポリェチレン、 塩素化ポリプロピレン等の塩素 化ポリオレフィ ン樹脂等も包含される。
[0016] また、 ハロゲン含有樹脂とハロゲンを含まない樹脂、 例えば AB S、 MB S、 EVA, ブタジエン樹脂、 ウ レタ ン樹脂、 酢酸ビニル樹脂等と のポリマーブレ ド物も、 本発明におけるハロゲン含有樹脂の対象とな ると理解されるべきである。
[0017] 本発明において用いられる銅塩 (B) は、 例えば、 グリ シンと リ ン酸 類を含む水溶液中に、 加熱撹拌下、 酸化銅を加えて反応させる方法ある いは水溶性のグリ シン金属塩と リン酸金属塩とを含む水溶液中に、 水溶 性銅塩を加えて反応させてグリ シンと リ ン酸類との銅塩を沈殿と して生 成させる方法などによって製造することができる。
[0018] また、 グリ シンの銅塩と リ ン酸の銅塩の水溶液を調製し、 該水溶液か ら水を除去して製造することもできる。
[0019] 銅塩 (B) を製造する際には、 グリ シン 1モルに対し銅化合物が銅と して少く とも 1当量となり、 且つリ ン酸類 1モルに対し銅化合物が銅と して少く とも 2当量となる割合で使用するのが望ましい。
[0020] グリ シンと酸化銅との反応およびリ ン酸と酸化銅との反応は、 それぞ れ別個に、 下記反応をすることが知られている :
[0021] (1) H-Gly + 0 - 5Cu0 → 0.5Cu-(Gly)2'H2O、
[0022] (2) H3P04 + CuO → CuHP04'H20、 (3) H3PC + 1 .5Cu0 — 0.5Cu3 (PO4) 2 ' 3H2O、
[0023] 上記式中、 H— Glyはグリ シンを表わす、
[0024] 上記の如き製法により得られた銅塩 (B ) は、 しかしながら、 上記の如 き反応による生成物の単なる混合物であるかどうかは明らかでない。 グ リシン銅塩と リン酸銅塩とを別個に調製して併用した場合には効果が小 さいことから、 上記の如き製法により得られた銅塩 (B ) はむしろグリ シン銅塩と リン酸銅塩との単なる混合物とは相違するものと信じられる。 本尧明において用いられる銅塩 (B ) としては、 グリシンと リン酸類 の混合物の酸 1当量に対し銅が 1 ~ 1 . 2当量で存在する塩が好ましい。 また、 グリ シンと リ ン酸類の混合比は、 グリ シン 1 モルに対しリン酸類 0 . 1 - 2モルが好ましく、 さらにグリシン 1 モルに対しリ ン酸類 0 . 1 ~ 0 . 5モルが一層好ましい。 - リン酸類としては、 例えば正リン酸、 ピロリ ン酸、 メタ リン酸又はト リポリ リン酸を挙げることができる。
[0025] 本髡明の上記ハロゲン含有樹脂組成物は、 ハロゲン含有樹脂 (A ) 1 0 0重量部に対し、 グリ シンと リ ン酸類の混合物の銅塩 (B ) を 0 ., 0 1 ~ 5重量部の割合で含有する。 該銅塩が下限を割る場合には、 銅塩の 効杲が乏しく、 また上限を越える場合には、 増量により効果が期待でき ず、 経済的に無駄である。 該銅塩の好ましい割合は、 上記と同じ基準に 対し 0 . 1〜 3重量部である。
[0026] 本発明の上記ハ口ゲン含有樹脂組成物は、 光暴露によるチョーキング に対し改善された抵抗性を示す。 本発明者の研究によれば、 上記組成物 の銅塩 (B ) に代えて、 銅を含有するハイ ド口タルサイ ト類又はグリ シ ン銅を使用した場合にも、 有機酸金属塩と併用することによって、 同様 の効果を示す組成物を提供しうることが明らかとされた。
[0027] それ故、 本発明によれば、 第 2に、 - (A) ハロゲン含有樹脂 1 0 0重量部、
[0028] (Β') 銅を含有するハイ ドロタルサイ ト類およびグリ シン銅よ りな る群から選らばれる少く とも一種の銅含有化合物 0.0 1〜 5重量部、 および
[0029] (C) 有機酸金属塩 0.0 1〜 5重量部、
[0030] の緊密な混合物からなるハロゲン含有樹脂組成物が同様に提供される。 ハロゲン含有樹脂 (Α) と しては、 既に記述したものと全く同じもの が挙げられる。
[0031] 銅含有化合物 (Β') と しては銅を含有するハイ ドロタルサイ ト類およ びグリ シン銅が用いられる。 これらは一種又は二種以上併用すること力 s できる。
[0032] 銅を含有するハイ ドロタルサイ ト類と しては、 例えば下記式
[0033] Μι-Χ Αβχ(0 Η)2(Α)χ/2 « mH20
[0034] ここで、 Mは C u又は C uと M gの組合せであり、 Aは二当—量の 無機酸根であり、 Xは 0<x≤ 0.5を満足する数でありそして mは 0〜 5の数である、
[0035] で表わされる組成のものが好ましく用いられる。 この組成は、 いわゆる ハイ ドロタルサイ トと云われる化合物の Mgの一部又は全部を C uで置 換した化合物に相当する。
[0036] 銅を含有するハイ ドロタルサイ ト類は例えば下記の如き方法により、 目的物の組成に合せて原料物質の使用量を正確に調節して製造される。 例えば目的物が Mg5CuAi22CO Η)ιε· C O 3· 4 H20
[0037] の場合には下記のとおりである。 一一
[0038] 5モルの Mg(N 03)2 · 6 H20、 1 モルの Cu(N 03)2 * 3 H20、 お よび 2モルの Ai2(N03)3 · 9 H20、 を 1 0i の水に溶解した酸性液と 1モルの Na2C 03 · 1 0 H20および 1 6モルの N a 0 Hを 1 0 J2 の水 に溶解したアルカリ性液を、 常温、 常圧で P Hが 9 .0 ~ 1 1 .0を保つ ように両者の流量を調節しながら滴下する。 反応終了後十分に水洗を行 ない、 8 (TCで乾燥後微粉砕を行なった。 得られた生成物の組成は化学 分折によりほぼ上記組成であることが確認される。
[0039] 本癸明に使用されるグリ シン銅は、 例えば Cu(N H2C H2C 02)2 · H20の組成を有する。 水和水の数は何んら制限的でな 。
[0040] 本癸明に使用されるグリシン銅は、 例えば硫酸銅の水溶液に希水酸化 カ リ ウム水溶液をわずかに過剰に加え、 生じた沈殿を、 グリ シン水溶液 中で煮沸する等の公知の方法で処理することにより製造することができ る。 '
[0041] 上記の如き銅含有化合物 (Β') はハロゲン含有樹脂 1 0 0重量鄧に 対し、 0 .0 1 ~ 5重量部の割合で使用される。
[0042] 配合量が 0 .0 1重量部以下の場合、 その配合効果に乏しく、 配合量 が 5重量部以上の場合、 増量による配合効果の増加が余り期待できなく なり、 経済的に無駄である。
[0043] 銅含有化合物 (Βつ の割合は、'ハロゲン含有樹脂 1 0 0重量部に対 し、 0 . 1〜 3重量部が好ましい。
[0044] この組成物において、 銅含有化合物とともに有機酸金属塩 (c ) が使 用される。 有機酸金属塩の有機酸としては有機 (チォ) カルボン酸又は フエノール類を好ましいものと して挙げることができる。
[0045] 有機 (チォ) カルボン酸と しては、 例えば炭素数 2 ~ 3 0の、 飽和も しくは不飽和の、 水酸基もしくはメルカプ卜基で置換されていてもよい、 脂肪族モノ一もしくはジ一カルボン酸あるいは、 炭素数 1〜 1 0のアル キル基、 水酸基又はァミ ノ基によってモノ ーもしくはジ一置換されてい てもよい安息香酸又はフタ一ル酸を好ましいものと して挙げることがで きる。
[0046] かかる脂肪族モノ ーもしくはジー (チォ) カルボン酸と しては、 例え ば酢酸、 プロピオン酸、 カブリル酸、 2—ェチルへキソイ ン酸、 ラウリ ン酸、 ステアリ ン酸、 イ ソステアリ ン酸、 1 2—ヒ ドロキシステアリン 酸、 ォレイ ン酸、 リ ノール酸、 リ ノ レイ ン酸、 チォグリ コール酸、 メル 力ブトプロピオン酸、 ラウリルメルカブトプロピオン酸、 ァミ ノ酢酸、 グルタ ミ ン酸、 シユウ酸、 コハク酸、 アジピン酸、 マレイ ン酸、 チォジ プロピオン酸等があげられる。
[0047] また、 安息香酸又はフタール酸類と しては、 例えば安息香酸、 パラー t -ブチル安息香酸、 ジメチル安息香酸、 ァミ ノ安息香酸、 サリチ.ル酸、 フタール酸等を挙げることができる。
[0048] また、 フエノール類と しては、 例えば炭素数 1〜 1 5のアルキル基で 置換されていてもよいモノ一もしくはジ一ヒ ドロキシベンゼン類を好ま しいものと して挙げることができる。
[0049] かかるフエノ ール類と しては、 例えばフエノ ール、 ノ ニルフエノ ール、 t一ブチソレ 7エノ ーノレ、 ォクチノレフエノ ーノレ、 イ ソア ミ ソレフエノ ーノレ、 クレゾール、 キシレノ ール等があげられる。
[0050] 有機酸の金属塩を形成する金属と しては、 例えばアル力 リ金属および アル力リ土類金属を好ましいものとして挙げることができる。
[0051] 有機酸金属塩 (c ) は、 ハロゲン化樹脂 1 0 0重量部に対し 0 . 0 1 ~ 5重量部、 好ましくは 0 - 1〜3重量部の割合で使用される。
[0052] 本発明の上記ハロゲン含有樹脂粗成物のいずれも、 さらにハロゲン含 有樹脂に慣用の添加剤の一種又は二種以上を含有することができる。
[0053] このような添加剤の例としては、 金属の酸化物、 水酸化物、 塩基性無 機酸塩類、 ハイ ドロタルサイ ト類化合物、 有機ホスフアイ ト化合物、 有 機遴酸金属塩類、 ポリオール類およびポリオールエステル類、 含窒素非 金属化合物、 酸化防止剤、 紫外線安定剤、 ジケトン化合物、 ェポキ シ化合物、 有機錫系安定剤等が挙げられる。
[0054] その他必要に応じ、 本発明の組成物は、 さらに可塑剤、 充填剤、 顔料、. 強化剤、 加工助剤、 滑剤、 難燃剤、 発泡剤、 帯電防止剤等を含有するこ とができる。
[0055] 実施例
[0056] 以下、 実施例により本発明を詳述するが、 その前に実施例 1 〜 4に用 いた銅塩の合成例を記載する。 .
[0057] 合成例 1 . グリシン 1 モルとリン酸 0 . 1 モルとの混合酸の銅塩の合成 例:
[0058] 撹拌機をそなえた 2 fi のビーカー中に、 水 5 0 0 g、 グリ シン 7 5 g ( 1 モル) および 7 5 %リン酸 1 3 . 1 g C O - 1 モル) を加え、 4 0。C に加温してグリシンを溶解せしめた。 撹捽を続けながら酸化銅 C u 0 5 1 . 7 g ( 0 . 6 5モル) を少量ずつ加えた。 酸化銅を加え終ったのち、 9 0 °cで 3.時間反応させた。 反応物の色は黒色から青色に変化した。 減 圧乾燥を行ない、 乾燥後微粉碎し、 反応物 1 3 2 grを得た。 これを評価用試料 Aとする。
[0059] 合成例 2. グリ シン 1モルと リ ン酸 0.5モルとの混合酸の銅塩の合成 例:
[0060] 撹拌機をそなえた 2 β のビーカ一中に、 水 5 0 0 g、 グリ シン 7 5 g ( 1モル) および 7 5 %リン酸 6 5 - 3 g (0.5モル) を加え、 4 0 °C に加温してグリ シンを溶解した。 撹拌を続けながら、 酸化銅 C u 08 7. 6 s ( 1 .1モル) を少量ずつ加えた。 酸化銅を加え終ったのち、 9 0 °Cで 3時間反応させた。 反応物の色は黒色から青色に変化した。 減圧乾 燥を行ない、 乾燥後微粉碎し、 反応物 2 0 5 gを得た。
[0061] これを評価用試料 Bとする。
[0062] 合成例 3. グリシン 1モルと リン酸 0.3モルとの混合酸の銅塩の合成 例:
[0063] 合成例 1 と同様の装置を用い、 水 5 0 0 gにグリ シン 7 5 g ( 1モル) およびリ ン酸三ナト リ ウム 1 2水塩 1 1 4 g (0.3モル) を加温して 溶解した。 別のビーカーに、 硫酸銅 5水塩 2 3 7 g ( 0.9 5モル) お よび水酸化ナ ト リ ウム 4 0 g ( 1モル) を 5 0 0 gの水に溶解して..おき、 これを先のダリ シンと リ ン酸三ナ ト リ ゥムを含む溶液中に注いだ。 9 0 °Cで 3時間反応を行ない、 生じた沈殿を濾別後乾燥して反応物 1 6 5 g を得た。 これを評価用試料 Cとする。
[0064] 合成例 4. グリ シン 1モルと リ ン酸 0.5モルとの混合酸の銅塩の合成 例 (ピロリ ン酸を使用して銅塩を合成する例、 ピロリ ン酸は、 正リ ン酸の 2分子が脱水して得られたものに相当するから、 リ ン酸換算では、 ピロ リ ン酸の使用量は12になる) : 合成例 1 と同様の装置を用い、 水 5 0 0 gにグリ シン 7 5 g ( 1モル) およびピロリン酸ナトリウム 1 0水塩 1 1 2 g (0.2—5モル) を加温 して溶解した。 別のビーカーに硫酸銅 5水塩 2 5 0 g (1モル) および 水酸化ナトリウム 40 g ( 1モル) を 5 0 0 gの水に溶解しておき、 こ れを先のグリシンとピロリン酸ナト リ ゥムを含む溶液中に注いだ。 9 0 °Cで 3時間反応を行ない、 生じた沈殿を濾別後、 乾燥して反応物 1 75 gを得た。 これを評価用試料 Dとする。
[0065] 合成例 5. グリ シン 1モルとリン酸 2.5モルとの混合酸の銅塩の合成 例:
[0066] 合成例 1 と同様の装置を用い、 水 50 0 s、 グリ シン 1 5 g (0.2 モル) および 75 %リン酸 65 -4 g (0.5モル) を加え、 40°Cに加 温してグリシンを溶解した。 撹拌を続けながら、 酸化銅 C u 06 7.7 g (0 *85モル) を加え、 合成例 1 と同様な操作を行ない反応物 1 2 5 gを得た。 これを比較試料 Eとする。
[0067] 実施例 以下実施例にて本発明をさらに詳細に説明する。
[0068] 実施例 1 ~ 4および比較例 1 ~ 4
[0069] 下記に示す配合物を用いてペレタイザ一にて試験用ペレツ トを作 し、 それを押 ffi成型に付して巾 60 mm、 厚さ 1 mm、 長さ 3 0 c mの試験 片を作成し、 これを屋外暴露にかけた。
[0070] 評価は、 6ヶ月、 1 2ヶ月、 1 8ヶ月、 24ヶ月垦外暴露後の試験片 について、 ハンター表示系の測色基準に従い、 L , a , bの値を求め、 未暴露試料の L。, a 0 , b。を基準としてその差 ΔΕの値を求めて行つ た。 その結果を第 1表に示した。 なお測色は東京電色株式会社製カラー メーター TC一 3 6 0 0を用いた。 ΔΕの値が小さい程、 白化度を含め た変色度合が少ないことを示す。 配合
[0071] ポリ塩化ビニル(P = 1 1 0 0) 1 0 0重量部
[0072] 炭酸カルシゥム 5 "
[0073] ベンガラ系顔料 1 .0 "
[0074] ポリエチレンワックス 0.5
[0075] ステアリン酸亜鉛 0.6 /
[0076] ステアリ ン酸カルシウム 0.2 ,/
[0077] S T- 2 1 0 0 · 5 /
[0078] 試料 (種類第 1表) (添加量第 1表)
[0079] *1 S T - 2 1 0 味の素株式会社製ジペンタエリ スリ トール部 分エステル
[0080] なお、 比較のため、 リン酸銅のみを単独添加した場合および別個に調 製したグリ シン銅と リ ン酸銅を併.用した場合、 さ.らにこれらの銅塩のい ずれをも添加しない場合についても実験を行った。 結果を併せて第 1表 に示した。
[0081] 第 1 表
[0082]
[0083] 実施例 5 ~ 1 1および比較例 5〜 7
[0084] ボリ塩化ビニル(P= 1 1 0 0 ) 1 0 0重量部
[0085] 炭酸力ノレシゥム 1 0
[0086] ベンガラ系顔料 1 .0
[0087] 'ポリエチレンワックス 0.5〃
[0088] S T - 2 1 0*1 1 .0
[0089] ハイ ドロタルサイ ト, グリ シン銅 (第 1表)
[0090] 有機酸金属塩 (種類 ·配合量第 2表)
[0091] *1 味の素株式会社製ジ.ペンタエリ ス リ トール部分エステル 上記に示す配合物を用いて、 1 8 5 °Cの混練ロールにより試験用シー 卜を作成した。 得られたシ一トを重ね合わせ、 ブレス成型により厚さ 2 mm、 2 0 c m角の試験片を作成し、 れを屋外暴露にかけた。
[0092] 試験片についての評.価は実施例 1 と同様に行った。 結果を第 2表に示 した。
[0093] なお、 実験に いた銅を含有するハイ ドロタルサイ ト類化合物および グリシン銅の内容については第 3表に示す。
[0094] 第 2表
[0095] 組 成 種 別
[0096] Ha Mg5CuAi22(0 H)16*C 03· 4 H20 -
[0097] H2 Mg3Cu3Ai22(0 H) i 6.C 03*4 H20 ハイ ドロタルサイ ト
[0098] H3 Cu6Afi2(OH)16.C 03*4 H20
[0099] H4 Cu(NH2C H2C 02)2 · H20 グリ シン銅
权利要求:
Claims請求の範囲
1. (A) ハロゲン含有樹脂 1 0 0重量部
および
(B) グリシンと リン酸類の混合物の銅塩 0.0 1〜5重量部 の緊密な混合物からなるハロゲン含有樹脂組成物。
2. グリ シンと リ ン酸類の混合物の銅塩が、 グリ シンと リ ン酸類の混 合物の酸 1当量に対し銅が 1〜 1.2当量で存在する塩である第 1項の 組成物。
3. グリシンとリン酸類の混合物の銅塩がグリ シン 1モルに対しリン 酸類 0.1 ~2モルの混合物の銅塩である第 1項の組成物。
4 - グリ シンとリ ン酸類の混合物の銅塩がグリ シンと リ ン酸類の混合 物に酸化銅又は水溶性の銅塩を添加して製造される第 1項の組成物。
5. グ1 Jシンとリン酸類の混合物の銅塩がグリシンの銅塩とリン酸類 の銅塩の水溶液から水を除去して製造される第 1項の組成物。
6. 上記銅塩が 2価の銅の塩である第 1項の組成物。
7. リン酸類が正リ ン酸、 ピ口リ ン酸、 メタ リン酸又はト リポリ リ ン 酸である第 1項の組成物。 ―
8 - CA) ハロゲン含有樹脂 1 0 0重量部、
(Β') 銅を含有するハイ ド口タルサイ ト類およびグリシン銅よ りなる群から選らばれる少くとも一種の銅含有化合物 0.0 1
〜5重量部、
および
(C) 有機酸金属塩 0.0 1 ~5重量部、
の緊密な混合物からなるハロゲン含有樹脂組成物。
9. 銅を含有するハイ ドロタルサイ ト類が下記式
M!-XAJ2x(0 Η)2(Α)χ/2 «_m H20
ここで、 Mは C u又は C uと Mgの組合せであり、 Aは二当量の 無機酸根であり、 Xは 0く x≤ 0.5を満足する数でありそして mは 0 ~ 5の数である、
で表わされる第 8項の組成物。
1 0. ダリ シン銅が Cu(N H2C H 2C 02)2♦ H20である第 8項の組 成物。 i 1 . 銅含有化合物 (Β') が 0.1 ~ 3重量部である第 8項の 組成物。
1 2. 有機酸金属塩 (c) が有機 (チォ) カルボン酸又はフエノ ール 類の金属塩である第 8項の組成物。
1 3. 有機 (チォ) カルボン酸が炭素数 2 ~ 3 0の、 飽和もしくは不 飽和の、 水酸基もしくはメルカプト基で置換されていてもよい、 脂肪族 モノ ーもしくはジー (チォ) カルボン酸である第 1 2項の組成物。
1 4. 有機 (チォ) カルボン酸が炭素数 1〜 1 0のアルキル基、 水酸 基又はァミ ノ基によってモノーもしくはジー置換されていてもよい安息 香酸又はフタール酸である第 1 2項の組成物。
1 5. フヱノ一ル類が炭素数 1〜 1 5のアルキル基で置換されていて もよいモノ ーもしくはジーヒ ドロキシベンゼン類である第 1 2項の組成 物。
1 6. 有機酸金属塩が有機酸のアル力リ金属又はアル力リ土金属の塩 である第 8項の組成物。
1 7. 有機酸金属塩が 0.1 ~ 3重量部である第 8項の組成物。
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同族专利:
公开号 | 公开日
EP0336982A1|1989-10-18|
EP0336982A4|1992-01-22|
US5132347A|1992-07-21|
US5006579A|1991-04-09|
引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
法律状态:
1989-04-20| AK| Designated states|Kind code of ref document: A1 Designated state(s): AU BB BG BR DK FI HU JP KR LK MC MG MW NO RO SD SU US |
1989-04-20| AL| Designated countries for regional patents|Kind code of ref document: A1 Designated state(s): AT BE BJ CF CG CH CM DE FR GA GB IT LU ML MR NL SE SN TD TG |
1989-06-13| WWE| Wipo information: entry into national phase|Ref document number: 1988908995 Country of ref document: EP |
1989-10-18| WWP| Wipo information: published in national office|Ref document number: 1988908995 Country of ref document: EP |
1992-11-20| WWW| Wipo information: withdrawn in national office|Ref document number: 1988908995 Country of ref document: EP |
优先权:
申请号 | 申请日 | 专利标题
JP62/256968||1987-10-12||
JP62256968A|JP2537905B2|1987-10-12|1987-10-12|ハロゲン化樹脂組成物|
JP63/155056||1988-06-24||
JP15505688A|JPH0333143A|1988-06-24|1988-06-24|Halogenated resin composition|AU25464/88A| AU2546488A|1987-10-12|1988-10-12|Halogenated resin composition|
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